2014年11月29日土曜日

【書評】経済学は人びとを幸福にできるか(宇沢弘文、2013年)


著者 : 宇沢弘文
東洋経済新報社
発売日 : 2013-10-25
世界の宇沢の講演録、文章などを本人がまとめたもの。若干の重複が見られるが、欧米時代を経た往年の業績、ローマ法皇や昭和天皇など名だたる人々との親交が垣間見れるほか、制度経済学・公共経済学の流れを組んだ環境・医療・教育などの「社会的共通資本」が国の発展の礎であることや、そのための国際炭素税などの仕組み、センター試験の弊害、官僚への失望、英NHSから見習うこと、など人となりや考えなどが概括的に分かる。特に炭素税については、直接話を伺って見たかったので、大変残念。

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