2012年12月27日木曜日

【書評】すぐに使える! 心理学(渋谷 昌三)

【評価:】(興味関心があれば読むことをおススメ)

本書は、つまみ食いのように心理学を恋愛、ビジネス等に生かす目的の本のようで、イラストを見るだけで要点が拙速に掴めます。

【相手を知る、自分を知る】
・痩せた男が好きな女性はイケメン好き
・黄色を好む人は野心家、我慢強い人は緑、ロマンチストは紫を好む
・相手に好意を持てば、相手からも好かれる
・「今は本気出していないだけ」:知らず知らずに自分に言い訳をする「セルフ・ハンディキャップ」に気付け
・まずは自分のコンプレックスを認めよう、そしてコンプレックスをバネに生かそう

【ビジネス・恋愛】
・魅力的な話し方:声が大きい、確信を持っている、間が短い、適度なスピード(400字/分)など
・目は口ほどにものを言う:興味を持っている時は、瞳孔が拡大する
・片思いの相手には、とにかく会って会って会いまくれ
・親密度が増すデートテク:けなしてから褒める、薄暗い場所を選ぶ、美味しいものを食べる

2012年12月25日火曜日

2012年12月23日日曜日

【書評】エネルギー上下(黒木亮)

【評価:】(興味関心があれば読むことをおススメ)

本書は、石油・天然ガスなどのエネルギービジネスを事実に依拠した内容(舞台は2000年代の日本)で展開する経済小説。実在に近い商社(三菱商事、トーメン)、投資家(JBIC)、役人、環境NGOなどが登場し、エネルギー市場やプロジェクトファイナンスなどのタッチも詳細なので臨場感がある。ただし、文章は若干くどくど・重複しており、スッと頭に入ってこないところが多々あることに留意が必要。

<主な内容>

・中東情勢に翻弄されるイラクの石油供給や、日本の国家的なガス供給プロジェクトとしてのサハリン2プロジェクトに対するプーチン・ロシア政府の介入と開発による環境破壊を訴えるNGO(FoE)との対立(三菱商事)
・イラン人脈を生かした「日の丸油田」の開発を目論むも、核開発を懸念する米国や米国市場を重視するトヨタからの横槍(トーメン)
・エネルギーデリバティブ市場における原油価格等の上昇と投機の勝者(JPモルガン)と敗者(China Aviation Oil



2012年12月15日土曜日

怖いサンタ Scaring Santa

沙羅がはじめてクリスマスパーティに参加しました。でもサンタさんが・・・ It was the first time for Sarah to join the X'mas party! But Santa Claus is something for her...












2012年12月11日火曜日

【書評】世に棲む日日1~4(司馬遼太郎)

【評価:】(興味関心があれば読むことをおススメ)

本書は、激動の幕末長州藩で、先駆けとなった吉田松陰とその弟子の一人高杉晋作の「狂」の物語。

松蔭が天皇=国家、攘夷などの思想に純粋に殉じた思想家として人生を貫いたのに対して、晋作はあくまで革命を起こすエネルギーとして、戦略論の観点から攘夷という名のイデオロギーを利用した点(攘夷を盾に倒幕し西洋技術にキャッチアップするためにむしろ開国すべきという考えを持っていた)が印象的。

また、思想家と現実家、酒女はやらない堅実家と妻子を持ちつつも芸妓遊び・謡曲好きの遊び人といった対比できる面がある一方、お互い天に魅入られ、また失敗に落ち込むことなどなく次の一手を常に考えるという面が共通していることも面白い。

このほか、長州出身と言えば、松蔭の松下村塾出身というイメージを持つが、実際は久坂玄端、この高杉晋作のほかは前原一誠、品川弥次郎などが主な塾生で、桂小五郎、伊藤博文、山形有朋など明治政府樹立後まで生き残った主要な長州閥は、それほど深く師事、関わりがあったとは言えない一方で、何かと松蔭の名が「利用された」(例えば、戦前の学校教育において、国家思想の思想的装飾として松蔭の名が使われたが、松蔭の書物を読ませることは真に革命的であったゆえか無かった)点も興味深い。

【第1巻】

「百術不如一清」(ひゃくじゅついっせいにしかず)・・・行政上のテクニックなどは行政者の一清に如かない、というのが長い藩役人生活における文之進(吉田松陰の叔父)の座右の銘。民政機関には賄賂や供応がつきもので、とくに下部の腐敗がはなはだしかった。文之進はそれを激しく憎みはしたが、しかしこれらの患部を抉り取るおいう手荒なことはせず(いっさい下僚を叱ったり攻撃したりしたことがない)、みずから清廉を守り、かれらが自然とその貪婪(どんらん)のわるいことをさとるようにしむけた。

【第2巻】

「攘夷経済理論」・・・久坂玄瑞らが攘夷派が提唱した貿易亡国論とも言うべきもので、オランダとの貿易において日本は売る物産がないため先方の物産を買う一方で日本の金がどんどん流れていった経緯を踏まえ、開国するとまたたく間に日本の国内物産は欠乏し、金は流出し、物価はあがり、ついに貿易によって日本は滅亡する、と訴えた。また、将来、世界との貿易はやむをえないとし、そのためにまず得るべき物産を作り、その貿易を防衛するだけの武力を作ってから貿易すべきで、それまでは鎖国でゆくべき、というもの。この結論は経済の通念からいえば空論に過ぎないが、それを大声でと唱えなければ、攘夷論そのものの大根底がくずれるものであった。

【第3巻】

身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂・・・吉田松陰の辞世のうた

三千世界の烏(からす)を殺し ぬしと朝寝がしてみたい
「広い世界にちょうし(長州)が無くば やがて世界は闇となる」・・・高杉晋作作の都々逸の歌詞

(下関戦争に際して圧倒的な武力を誇る連合艦隊との戦争を避けるための講和を選ばずに、攘夷を求める長州藩内の勢力におもねた点について)国際環境よりもむしろ国内環境のほうが、日本人統御によって必要であった。…これが政治的緊張期の日本人集団の自然律のようなものであるとすれば、今後もおこるだろう。

【第4巻】

「おもしろきこともなき世を面白く」(下の句なし)・・・高杉晋作が仰臥したまま苦しげに書いた28歳辞世の歌。上の句はできたが、下の句は続かない。歌人の野村何某がこのままでは尻切れトンボになるとおそれ、蛇足的に「すみなすものは心なりけり」(面白く棲暮らし行くのは心である)と説教くさく道教じみた下の句をつけた。しかし、晋作はこれで満足したらしく「・・・おもしろいのう」と言って目をつぶり、ほどなく息を引き取った。


2012年12月7日金曜日

祝ハイハイ First High Crawl!

沙羅がズリバイを卒業してハイハイできるようになりました!Sarah has just graduated from "low crawl" and started "high crawl"from now on!


2012年12月6日木曜日

【書評】政策立案の技法(ユージン・バーダック)

【評価:】(興味関心があれば読むことをおススメ)

本書は、UCバークレーの公共政策大学院の奥義として、問題解決を「成果」に結び付ける8つのステップを述べたもの。

<ポイント:8つのステップ>

①問題を定義する
 1)過不足を考えてみる(多すぎる、少なすぎるなど、「~過ぎる」といえるか)
 2)公的な問題か否か(市場の失敗の発生など)
 3)出来れば定量化する
 4)問題を引き起こす状態を突き止める
 5)「確率」(リスクの発生する可能性)を明示する
 6)潜在的な機会(見逃されがちな社会改善の方法・政策)を探ってみる
②証拠を集める
 1)集める前に、(意思決定のための)証拠の価値を考え、(無駄なデータ収集を避けるため)目星・当たりを付ける
 2)既存の文献を精査する
 3)他の成功事例(前例)を調べる
 4)類似性がある問題についてデータを収集する
 5)(相手のスケジュールもあるため)早く始める
 6)こまめに連絡を取り、信頼を勝ち取り、ファシリテーターやまとめ役になる
 7)情報提供者から解決策の提案があった場合は、反対の立場の人間にも接触すべき
③政策オプションを組み立てる
 1)オプションは必ずしも排他的である必要はない
 2)オプションは包括的に検討し始め、終盤で絞る
 3)問題が存在するシステムをモデル化する(e.g.市場モデル、生産モデル、進化モデル)
 4)政策オプションのリストを概念化(趣旨を一行か一語で表す)し、単純化する
④評価基準を選ぶ
 1)よく使われる基準(効率性、公平・公正など)
 2)対立する評価基準を重み付けする(政治過程に委ねるor自ら提案する)
 3)現実的な基準(適法性、政治的受容性、安定性、改善可能性)
⑤成果を予測する
 1)予測のロジックを拡張する(複数のモデルを使う、など)
 2)成果の大きさを推計する
 3)不確実性の存在を認知する
 4)感度分析を行う
 5)過大な楽観視を排除する
⑥トレードオフに立ち向かう
 1)成果に眼を向ける
 2)共通の尺度で評価する
 3)ベースケース(BAU)を設定
⑦決断!
 1)20ドルテストをしてみる(そんなに良い政策ならば、もっと昔に誰かやっていたはず(※20ドルが路上に落ちているはずがない。もしそうなら、誰かが拾っているはず)
⑧ストーリーを語る
 1)ベッシーばあさんのテストをしてみる(1分間で一貫した、地に足のついた説明を)
 2)聞き手を知る
3)論理的なストーリの流れを作る

2012年12月5日水曜日

【書評】第四の消費 つながりを生み出す社会へ(三浦 展)

【評価:】(興味関心があれば読むことをおススメ)

本書は、長年消費と社会の関係を分析してきたという筆者が、昭和からの大衆消費のトレンド(第一~第三の消費)を振り返りながら、今後の消費(第四の消費)の展望を述べたもの。

<ポイント>
①第一の消費(1912~1941年)
 ○大都市に限定した「モダン」化(e.g. モボ(モダンボーイ)、モガ(モダンガール))
  ・大正の三大洋食:カレーライス、とんかつ、コロッケ
  ・カルピス発売(19年)、新宿三越(29年)、新宿伊勢丹(33年)

②第二の消費(1945~1974年)
 ○近代工業化の進展による家庭への大量製品の普及 (「大きいことはいいことだ」)
  ・三種の神器-昭和30年代:洗濯機、冷蔵庫、テレビ
            -昭和40年代:3C(カー、クーラー、カラーテレビ)
  ・鉄筋コンクリート造りの団地に住む洋風化したライフスタイル(昭和30年代~)

③第三の消費(1975~2004年)
 ○消費の個人化(家計から個計へ)
  ・軽薄短小がナウい(e.g. ウォークマン、パソコン、軽自動車)「家電から個電へ」
  ・物からサービスへ(e.g. 外食産業)
  ・量から質へ(e.g. ブランド志向、健康志向)

④第四の消費(2005年~2034年)
 ○社会とのつながりやシェアを大事に(社会重視、シェア志向、シンプル・カジュアル志向)
  ・情報社会と利他志向(e.g. Facebookへの書き込みと「いいね」への満足)
  ・エコ志向、日本志向、地方志向(e.g. すだれや打ち水など伝統的な生活、自然と親しむ暮らし)
   ※環境問題に関心がある人は、
    ①日本のことが好き(85.2%)、
    ②初詣に行く(65%程度)、
    ③来年以降も使えそうなデザインの、丈夫で長持ちしそうな、基本性能が良い物を買う(50%程度) 
   (カルチャースタディーズ研究所「現代最新女性調査」2010
     :首都圏20~39才の女性を対象)


2012年12月3日月曜日

六義園 Rikugien

駒込にある六義園に紅葉を観に行ってきました。赤、黄、オレンジ、緑の色鮮やかな景色を堪能できました。Have been to Rikugien, Japanese garden built in the Samurai(Edo)-period located in Komagome, Tokyo. Just enjoyed the careful scenery of red, yellow, orange and green nature.