2012年8月20日月曜日

【書評】学問のすすめ(福沢諭吉 著/齋藤孝 訳)

本書は、明治初期に書かれた古典の現代語訳ですが、以下の内容は現代でも生かせるメッセージだと感じました。

「人望論」・・・人望とは実際の力量で得られるものではもとよりないし、また財産が多くあるからといって得られるものでもない。ただ、その人の活発な知性の働きと、正直な心という得をもって、次第に獲得していくものなのだ。

「交際」・・・交際の範囲を広くするコツは、関心をさまざまに持ち、あれこれをやってひとところに偏らず、多方面で人と接することにある。

○ 「学問」 ・・・一生懸命にやるべきは、普通の生活に役に立つ実学である。
 ・実生活も学問であって、実際の経済も学問、現実の世の中の流れを察知するのも学問である。
 ・信じる、疑うということについては、取捨選択のための判断力が必要なのだ。学問というのは、この判断力を確立するためにあるのではないだろうか。

「仕事」・・・要するに、われわれの仕事とは、今日この世の中にいて、われわれの生きた証を残して、これを長く後世の子孫に伝えることである。







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