2012年11月25日日曜日

【書評】父親が子どもの未来を輝かせる(百枝義雄)

【評価:】 (興味関心があれば読むことをおススメ)

本書は、父親による家族マネジメントを通じて、子どもと奥さんが幸せになるための心構えと技術を紹介したもの。

<ポイント>

○育児のミッション=子ども:「幸せな大人になる」←親:「子どもの幸せを支える」
○大切なのは人より早く何かをできるようになることではなく、「相応しい」時期にできるようになること

○子どもの3つの育ち
 ①身体の育ち・・・「食」と「運動」、睡眠を中心とした「生活リズム」が鍵
   「食」:食べる楽しさを知ってもらうことが最も大切。家族や仲間と食事を共にすること
   「生活リズム」:成長ホルモンのゴールデンタイムである夜10時~2時に熟睡していること

 ②能力の育ち・・・大人の「環境整備」と「待つ姿勢」が鍵
   「環境整備」:
    ・自己成長するための「もの」を子どもの周りに配置しておくこと
    ・複数の相応しいもの(活動)から子ども自身が選択すること
    ・何を選んでもいい自由とどう遊んでもいい自由を保障すること
    ⇒ やる気や意欲、考える力をつけるきっかけに
  
③人とつながる力・・・「模範としての大人」が鍵
    ・子どもは父親を模範とする
    ・両親は親だけでなく、結婚観を形成する「夫婦の模範」としての責任も
    ・あなたの今が充実していることが、子どもが幸せになる最も近道

○言葉としつけ
 ・言葉は大切な道具
 ・読書が読み書きする力を伸ばす
 ・テレビは大切なコミュニケーションを奪うが、イライラが募るのであれば過度に厳格にする必要はない。
 ・しつけは必要最小限に
  ①基本的な生活習慣(衛生安全、睡眠・食事、準備・片付けなど)
  ②対人関係の基本ルール(マナー、エチケットを含む)
 ・大人が模範を示し続けることが重要

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