2014年7月10日木曜日

【書評】孫正義 「リスク」を「成功」に変える28のルール(三木 雄信著 2014年)

本書は、ソフトバンクの孫正義が持つという成功のためのルールを、間近に見てきた筆者が紹介するという触れ込みですが、実際の決断なりがケーススタディで示されている訳でもなく、中立的な検証・批評がなされているわけでもなく、内容は礼賛的で、一般化された表層的な心得なので、特に説得力があるとも言えないものでした。

<ポイント>
  • 運をよくしてチャンスをつかむ為には、相手から声がかかるように種まきをする。
  • 10年、1年、1月、1週、1日とブレークダウンした目標を持つ
  • 小さな成功の積み重ねが自信になる
  • 依頼を受けたら即座にやると決め、チャレンジすることをまわりに宣言、細かく自信が持てる単位に細分化し、その単位ごとに時間をかけてじっくり準備する
  • ピンチの時こそ、既存事業や新規事業の中で成功している要素を見つけ、それを可能な限り急速に拡大させる
  • 日頃会っていない友人から新しい発想やアイデアをもらう
  • 幅広い知識や視野を持つため、必要なことは、専門家から学ぶ
  • ロールモデルを見つけて、やり方を徹底的に研究・実践する
  • 成果が出ない場合、一度撤退し、別のアプローチで再度調整する
  • 必ず成功するビジネスモデルがあれば、お金は集まってくる
  • どのように事業を維持・発展できるかを常に考える
  • 今日できる仕事と明日以降の仕事を分け、前者だけをすべてやり尽くす
  • リーダーシップの基本は、目標を決めて役割を振って、責任を取ること
  • 失敗する可能性が高いプロジェクトこそ、進んで参加する
  • 企画力は、面白いキーワードを気楽に組み合わせることから養う
  • 定例会議を進捗管理のペースメーカーとして活用する
  • 難しい資料は一泊二日で、一日目に全体を荒削りで、二日目に細部を仕上げる
  • 押し付けられた仕事こそ何かを学ぶつもりで全力を注ぐ
  • 仕事は個人ではなく、プロジェクトとして引き受け、その観点から何ができないかを知り、必要があらば外部から人を連れてきて解決する
  • 会議は情報と決定事項に分け、取りまとめた内容(合意・決定事項、議事録、次回日程含む)を成果物として可視化する
  • やりたいことには積極的に口を出し、言葉にしたことは必ずやり遂げる
  • 反対意見は考えるきっかけとしてしっかり聞き、説得できるまで企画を煮詰める
  • 自分の意図は変えずに、周りの人と合意できる案を探す

0 件のコメント:

コメントを投稿