2012年10月28日日曜日

禅の言葉(石飛博光ほか)



本書は、ふっと心がかるくなると題して、禅の言葉を解説したもの。例えば、

日日是好日(にちにちこれこうじつ)・・・どんな日もかけがえのない一日である

一大事(いちだいし)・・・今日をどう生きるかが最も大事

色即是空(しきそくぜくう)・・・この世にあるすべてのものは因縁によって存在しているだけで実体ではないという意味。いまここにある自分を大切に

無可無不可(かもなくふかもなし)・・・物事の良し悪しをはじめから決めつけない(偏った考えを捨て、進むも退くも自在に)

心静即身涼(こころしずかなればすなわちみすずし)・・・心が平穏であれば肉体も爽やか

八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜず)・・・風向きが変わってももたじろかない(心を惑わす八つ[意に叶う/反すること、陰で/人前で褒める/そしること、心身を悩ます/喜ばせること]にさらされ、惑わされているが、心が揺り動かされないよう、確固たる信念、不動の心を持て)

莫妄想(まくもうぞう)・・・過去や未来を思い悩まず、いまに集中しろ(妄想することなか(莫)れ)

冷暖自知(れいだんじち)・・・あれこれ考えずに自分でやってみろ(水の冷たさは触れれば分かる)

他是不吾(たはこれわれにあらず)・・・今自分ができる限りのことを自分でやりきる

一期一会(いちごいちえ)・・・人の一生で、唯一ただ一度の出会い

和敬静寂(わけいせいじゃく)・・・互いを認め合うことがはじまり (和やかに打ちとけ、互いを敬い尊重しあうことで、清らかな心を得て、悩みも迷いもない純粋で透明な境地(寂)にいたる)

把手共行(はしゅきょうごう)・・・信じる人と手をつないで行こう

無功徳(むくどく)・・・善行に見返りなどを求めない

是亦夢非亦夢(ぜもまたゆめひもまたゆめ)・・・この世はすべて儚い夢、是か非かという判断や執着をすべて超え、何にもとらわれるもののないのが夢の境地がある

行雲流水(こううんりゅうすい)・・・身を軽くして生きる(行く雲、流れる水のようにゆうゆうと自在に場所を変え、いっさいのものに執着することなく生きること)

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