2014年5月15日木曜日

PCB処理 期限内処理を(NHKニュース)


変圧器などの絶縁用の油に使われていた、有害なPCB=ポリ塩化ビフェニルの処理が遅れていることから、環境省は全国5か所の施設で受け入れているPCBを含む製品の種類などを見直し、平成37年度までに処理を終えるとする新たな計画案をまとめました。
この計画案は、13日に開かれた有識者の検討委員会で了承されました。
PCBは、変圧器などの絶縁用の油に使われていましたが、皮膚炎などの健康被害が相次いだため、製造や使用が禁止され、全国5か所の施設で無害化する処理が進められています。
環境省は当初、平成27年度中に処理を終える計画でしたが、作業環境の安全確保などに時間がかかったため、進ちょくが大幅に遅れていて、国際的な条約で求められている平成40年までに処理が終わらず、最も時間のかかる施設では平成49年度まで続く見通しになっていました。
環境省がまとめた新たな計画案では、東京・江東区、愛知県豊田市、大阪市の施設で処理することができない、大型の蛍光灯などに使われていたPCBを含む部品は、北九州市と北海道室蘭市の施設で受け入れるなどして処理の迅速化を図り、平成37年度までにすべての処理を終えるとしています。
施設のある自治体からは一刻も早く処理を終えるよう求められていて、環境省は、迅速な処理に努めることにしています。
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有害なPCB=ポリ塩化ビフェニルの処理をめぐり、環境省が、北九州市内での処理期間を9年間延長することなどを盛り込んだ新たな計画案を13日にまとめたことについて、北橋市長は「国は北九州市が示した受け入れ条件を確実に実施し期限内に処理することが重要だ」と述べました。
PCBは、変圧器などの絶縁用の油に使われていましたが、カネミ油症などの健康被害が相次いだため製造や使用が禁止され、北九州市若松区など全国5か所の施設で無害化処理が進められています。
当初の計画では、来年度までに処理を終える予定でしたが、作業が大幅に遅れているとして、環境省は、若松での処理期間の9年間延長を打診し、北九州市は、先月、受け入れを表明しました。
これを受けて環境省は13日、当初の計画を10年延長し、平成37年度までに全体の処理を終えるという新たな計画案をまとめました。
これについて北橋市長は14日の会見で「期限内に安全に処理を終えることが重要で、国には、市と定期的に協議の場を設けるなど北九州市が示した条件を確実に実施してほしい」と述べました。


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