2015年10月31日土曜日

【NHK北九州のニュース】PCB施設で基準超の有害物質

 PCB=ポリ塩化ビフェニルを無害化する北九州市若松区の処理施設で、排気ガスから基準の11倍を超える有害物質の「ベンゼン」が検出され、北九州市は原因の究明と再発防止を求めるとともに適切な措置を講じるまでの運転停止を指示しました。
 北九州市は若松区のPCBを無害化するための国の処理施設との間で環境保全協定を締結し、適宜、検査を実施するなどして協定の内容が順守されているかどうか、監視しています。
 北九州市によりますと、今月14日、施設からの排気ガスを測定したところ、協定で定めた1立方メートルあたり45ミリグラム以下とする協定で定めた濃度の11倍を超える1立方メートルあたり520ミリグラムの「ベンゼン」が検出されたということです。
 「ベンゼン」は発がん性などが指摘されている人体に有害な物質ですが、これまでのところ北九州市に住民への健康被害や周辺の環境への影響は報告されていないということです。
 今回の事態を受けて北九州市では施設側に対し原因を究明するとともに再発防止策の報告を求めるとともに、適切な措置を講じるまで運転を停止するよう指示しました。
 北九州市環境監視課の佐々木恵子課長は「あってはならないことが起き、非常に遺憾だ。今後とも厳しく管理を徹底するよう求めていきたい」と話しています。(10月30日 18時51分)

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