2015年1月7日水曜日

【書評】生物と無生物のあいだ (福岡伸一、2007年)

生物学者の著者が「生命とは何か?」の問に対して向き合うもので、その答えを「生命とは動的平衡(Dynamic Equilibrium)にある流れ」と結論付けています。

すなわち、エントロピーの増大による「死」を回避するため、体内で劣化する細胞を、日々更新・再構築し、生命活動を維持することが「生の営み」であると。また、ロマン溢れるエッセイ調の文章は流麗で綺麗な日本語が使われているのも特筆すべきです。

➔生物だけでなく社会や経済の持続可能性や定常状態(維持)を考える際にも、この”新陳代謝”が大事になると感じました。
(資源投入[栄養摂取]と廃棄プロセス[老廃物の排出]が適正に確保されることもまた必要でしょうが)。

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