2011年11月29日火曜日

【書評】アホな総理、スゴい総理―戦後宰相31人の通信簿 (小林 吉弥)

本書は下の写真のとおり、「鳩山アホやな」ということを書きたくて出したと勘ぐりたくなります。政治部の記者の如く、歴代総理の発言や党内派閥政治の模様を見るにつけて、評価しています。具体的に何点、何位かは書いてませんが、吉田、岸、池田、佐藤、田中、中曽根、小泉は評価が高そうです。

問題は、歴代総理の通信簿をつけるのに、何を実現したかという政策の観点か大きく欠如していることで、人間像や党内政治の人身掌握術を照らすばかりです。政治は人間模様だ、という一側面にワイドショーのようにスポットを当てるこのマスメディアのやり方を改めない限り、なかなか「政策本位の政治」への期待が高まらないのでは、と先日の大阪W選挙の結果を見ても思いました。ジャーナリスト・記者の姿勢と能力が問われる時代です。

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